2009年 06月 26日 金曜日 17:19 JST
[ニューヨーク 25日 ロイター] 世界の新規株式公開(IPO)をめぐる状況は今年第2・四半期には急回復し、上場企業による株式売り出しも相次いでいることから、IPO件数は年末までには回復すると見方が出ている。
銀行関係者からは、市場が安定を取り戻し 好調なIPOを経て上場を果たす企業も出てきていることから、2010年までには持続可能な回復基調に乗る素地が整ってきたとの声も聞かれるようになった。
バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ
IPO市場は第1・四半期は動意が薄かったものの、第2・四半期は、特に米国と、10カ月間の凍結期間を経て最近IPOが再開された中国で、注目すべき企業のIPOが相次いだ。
世界のIPO市場の約4分の1を占める米国では、語学教材ソフト大手の米ロゼッタストーン
その他の地域では、中国のアルミ製品メーカー、中国忠旺控股<1333.HK>が香港市場に上場、12億7000万ドルを調達した。また 英携帯電話会社のボーダフォン・グループ
第2・四半期はIPOの件数は増加したものの、IPOによるドル建てでの資金調達額は減少。年初からのIPOによる調達額は、前年比91%減となっている。一方、トムソン・ロイターのデータによると、世界の上場企業による株式の新規発行による資金調達額は、第2・四半期は2078億ドルと、前年比43倍に達している。
銀行関係者の間では、上場企業による株式売り出しの増加はリスク選好度の回復を示すため、IPOが回復する前兆との見方が出ている。
第2・四半期は、財務状態を改善させるために株式の新規発行を行う企業が多かった。特に米国の銀行の間では政府による健全性審査(ストレステスト)に対応するために株式の発行が相次いだ。ただ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのカーノイ氏は、特に銀行は資本増強をすでに済ませているため、今後は成長に向けた資金調達の動きが活発になるとみている。
米国では、上場企業による株式売り出しによる年初からの調達額は890億ドルと、前年比54%増となっている。調達額は5月だけで450億ドルにのぼった。世界的には16%増加している。
第2・四半期の主な株式売り出しでは、英銀大手HSBCホールディングス
好調なIPOを経て株式を上場する企業が出始めていることで、今後上場を考える企業が増えそうだ。カーノイ氏は「下半期には上場申請の件数が増えるだろう。現時点で受けている相談から推測すると、2010年にかけてIPO件数は大幅に増加するとみている」と述べた。
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